DEVELOPMENT LOG

作って、試して、また考える。

開発や実験を節目ごとに記録していきます。新しい記録から順に掲載しています。

2026.09.06 / MIRAQ APP

MIRAQ APP ― スマートフォンから広がる、新しい計器のかたち

MIRAQの開発では、専用ハードウェアだけで完結する仕組みに限定せず、スマートフォンを活用した「MIRAQ APP」の可能性も検討しています。パラモーターで使用する機器は、飛行中の視認性や操作性だけでなく、重量、配線、電源、通信、設置場所など、実際に機体へ持ち込んで初めて見えてくる条件が数多くあります。そこで、すでに高性能な画面、通信機能、GNSS、音声入出力などを備えているスマートフォンを、MIRAQのもうひとつの表示・操作環境として利用できないかという発想から開発を始めています。

構想しているのは、エンジン側の計測ユニットから送られてくるRPM、CHT、EGTなどの情報をスマートフォンで受信し、必要な値を分かりやすく表示する仕組みです。単に数値を並べるのではなく、飛行中に一瞬見ただけでも状態を把握できることを重視し、警告表示や音声による通知も組み合わせていきます。小さな画面へ大量の情報を詰め込むより、「今、本当に見る必要があるものは何か」を整理することもMIRAQの重要なテーマです。

また、スマートフォンを使うことで、専用表示ユニットとは異なる実験も行いやすくなります。音声合成、AIとの対話、飛行データの確認など、MIRAQ本体で試している機能の一部をAPP側へ展開できれば、よりシンプルな構成でMIRAQの考え方を体験できる可能性があります。一方で、スマートフォンは飛行専用機器ではありません。アプリの停止、OSの挙動、Bluetooth通信、バッテリー消費なども考慮する必要があるため、飛行の安全をスマートフォンへ依存させる設計にはしません。

MIRAQ APPは、まだ完成した製品ではなく、どこまでを専用ハードウェアが担当し、どこからをスマートフォンに任せるのが自然なのかを探っている段階です。実際に作り、動かし、使いながら役割を整理していきます。SORALINXでは、最初から完成形を決めてしまうのではなく、小さな実験を積み重ね、その中から本当に使いやすい形を見つけていきます。

2026.09.03 / MIRAQ DEVELOPMENT

Live2D連携 ― 表示からキャラクターへ

音声出力の次の実験として、Live2DキャラクターとVOICEVOXの連携を進めました。目標は、MIRAQが話している内容に合わせてキャラクターの口が自然に動き、単なる音声アナウンスではなく「そこに相棒がいる」ような感覚を作ることです。今回のテストでは、VOICEVOXで生成した音声を再生しながらLive2D側の口の動きを同期させる基本動作を確認しました。実際のMIRAQでは、キャラクター表現は安全機能そのものではなく、飛行を少し楽しくするための付加機能という位置付けです。そのため、表示や音声、AIなどはそれぞれ独立したブロックとして扱い、どれかひとつが動かなくても基本機能へ影響しない構成を目指しています。まだ実験段階ですが、計器が単に数字を表示する道具から、飛行中の情報を自然に伝える存在へ変わる可能性を感じられるテストになりました。

2026.09.02 / MIRAQ DEVELOPMENT

VOICEVOX ― MIRAQに「声」を持たせる

MIRAQの音声機能では、単純な警告音だけでなく、状況を言葉で伝える仕組みを試しています。今回の開発ではVOICEVOXを使った音声出力を中心に、生成した文章を実際の音声へ変換する流れを確認しました。飛行中は画面を長く見続けることができません。温度や燃料などの異常を音声で伝えられれば、視線を奪わずに必要な情報を届けられます。一方、音声が多すぎれば今度は邪魔になります。そのため「何を話すか」だけでなく、「いつ話すか」「どの程度の長さで話すか」も重要な設計要素です。AIとの会話機能も見据えながら、警告と雑談を混同しないこと、重要な通知が埋もれないことを優先して調整しています。MIRAQに声を付ける目的は賑やかにすることではなく、人と機械の間にもうひとつ自然な情報経路を作ることです。

2026.09.01 / MIRAQ DEVELOPMENT

MIRAQ APP ― スマートフォン表示の検討

MIRAQの専用表示ユニットとは別に、スマートフォンを表示・操作環境として活用するMIRAQ APPの検討を進めています。スマートフォンには画面、Bluetooth、GNSS、音声入出力など多くの機能がすでに備わっており、エンジン側の計測ユニットと組み合わせることで、よりシンプルな構成のMIRAQを試せる可能性があります。現在想定しているのは、RPM、CHT、EGTなど飛行中に確認したい情報を受信し、大きな数値や分かりやすい警告として表示する仕組みです。重要なのは、画面に情報を詰め込むことではなく、一瞬見ただけで状態を判断できること。専用機とスマートフォン、それぞれの長所を生かしながら、どこまで役割を分担できるかを実験していきます。スマートフォンは飛行専用機器ではないため、安全をAPPへ依存させないことも基本方針です。